とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

中小企業で働くということ(人生を遡るシリーズ②)

前回のブログで会社の愚痴しか書かなかったので、仕事が楽しかった頃のお話をしようと思います。

 

今の会社は2社目。前の会社はコンビニで、本社社員として直営店の店長をしておりました。コンビニの話は次のブログで書こうと思っています。

 

今の食品工場に入ってまずびっくりしたのは、作業マニュアルが全部口伝! しかも、人によって言うことが微妙に違う。最初から仕事を覚えるのに大混乱です。

後から分かったのは、マニュアルはあることはあったのですが、文章で工程が書いてあるだけで具体的ではなく、現場で活用されていなかったのです。

 

コンビニ時代には本部が作った写真つきのマニュアルや動画を活用するのが当たり前でした。「え、なんでマニュアルないんですか? 作らないんですか?」と上司に言ったところ、「じゃあ作ったら」とのこと。

今思えば、大企業出身で、中小企業でこういう言い方をすると、角が立っても仕方がないのですが、許されたのは完全に上司の人徳ですね。

 

そこで、パートさんを集めてミーティングして、口伝だったノウハウを写真つきのマニュアルにまとめました(暗黙知形式知化)。これはめちゃくちゃ楽しかったなぁ。書く仕事は好きですね。パートさんも協力的でありがたかったです。

これを最初にやったので、新人パートさんや繁忙期だけの短期のアルバイトさんに仕事を教えるのが格段に楽になりました。

この他にもいくつか改革したことがありますが、個人的にはこれがいちばん大きな功績だったなと思っています。

 

大企業では当たり前のことが、中小企業では当たり前でない、それが分かった出来事でした。