とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

教育学部出身で人事キャリアの人

教育学部出身で人事キャリアの人って実は結構多いんだなぁというのが最近の気づきです。私自身も教育学部の出身なので、先生にならなかった人が社会でどう働いていらっしゃるのか気になるのです。

 

教育学部(もしくは教育学科)って学校の先生になりたい人が多いところなのですが、教育学自体は教師以外にも役に立ちます。

教員免許を取るための授業が多いので、子どもにスポットライトが当たりますが、人間は大人も子どももそんなに変わりません。学級運営の授業はそのまま大人のマネジメントにも使えますし、授業の組み方は大人向けセミナーにも応用できます。

大学の文学系の授業は頑張ったものの、教育学系の授業は落ちこぼれだったので、もう少しちゃんと勉強しておけば良かったなぁと今にして思います。人前でしゃべるの苦手すぎる……。

 

コンビニで働いていたときに、当時の上司にこのように問われました。

「Aさんはすぐ〇〇ができるようになったのに、Bさんはいつまでもできない。なんで?」

と。私は

「成長に個性があるのでしょうがないです。」

と答えたような気がしますが、それはサラリーマンとして求められている答えではなかったようです。(なんだか怒られた記憶があります。上司の言わんとすることは、今はなんとなく分かりますが……。でも、Bさんを育てたいなら、Aさんと比べる必要ないでしょ。)

よく考えてみれば、「発達や成長に個人差がある」というのは、大学時代に繰り返し言われて、私の中では常識になっていたのですけど、みんなの常識ではなかったようです。

 

もうひとつ、学生時代に習ったことで、大事にしているのが、発達障害の授業で聞いたことです。

「発達には個人差があるけれども、やれぱ成長する。」

Aさんは一を聞いて十を知る、Bさんは十を聞いて一を知る。でも、AさんもBさんも後退することはない。

教育する側に立ったら、待つ時間が必要なんですよね。やっていればいつかはできるようになる。そして、成長には個人差があるので、いつできるようになるかは分からない。ある日突然できるようになるので、それまで待つしかない。

ああ、試験にもこれは当てはまりますね。しかも、背景もバラバラなので、なおさら差が出ます。

 

中小企業診断士1次試験の企業経営理論は、教育学の知識とかなり親和性が高く、とっつきやすかったです。人間の教育の考え方は学校でも企業でも似ているのです。

この科目をいちばん最初に勉強したために、

「案外簡単だぞ! この試験は私に向いているぞ!」

という壮大な勘違い、過剰な自信をもって勉強を続けることができました。7科目中、企業経営理論はいちばん勉強時間が少なかったと思いますが、本番は81点取れました。苦手な法務と中小の穴を埋める足しになりました。

 

というわけで、教師になり損ねた私がキャリコンに興味を持つのは当然なんだろうなぁと思います。楽しそうです。でも、さすがに今やるべきじゃないよなぁ。かといって、卒業後も忙しいだろうし、というか、忙しくないと困ります……。あと、講習に30万円くらいかかるらしい。さて。