2回目の中小企業診断士2次試験反省文
合格したらキンドルにしたかった例の原稿です。本来だったら、略称を正式名称に直す、表記ゆれを直す、それぞれリンク貼るところもあるのですが、試験に落ちたし速く出すのが良いかなと思いましたので、このまま失礼します。見直せば見直すほど原稿が痩せるんですよね……。18,000字くらいあるようですし、結局落ちた人の話なので、お時間があるときに。
目次
はじめに
前作から1年経ちましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今、この部分を打ち込んでいる現在、2022年12月20日でございまして、まだ令和4年度中小企業診断士2次筆記試験の結果待ちです。そわそわ落ち着かない年の暮れでございます。合格した場合に備えて合格体験記を書くには気が早すぎるような気がしますので、ちょっと文体がおかしくなっておりますが、このまま参ります。
自己紹介が遅れました。私は「あや」というアカウント名でだいたいツイッターにいます。中小企業診断士受験生で、会社員で、保育園児1人の母をしています。キンドルを書いておりまして、シリーズ前作『中小企業診断士1次試験に仕事と育児をしながら4ヶ月と1週間で合格した方法』はアマゾン中小企業診断士カテゴリベストセラー1位になりました。みなさまのおかげさまでございます。ありがとうございます。中でも執筆を薦めてくださいました中小企業診断士の高島稔先生に心から感謝申し上げます。
前作の通り、令和3年度中小企業診断士1次試験は4ヶ月と1週間で突破したのですが、同じ令和4年の2次試験は不合格でした。このときは得点開示の結果、事例Ⅰ:76点、事例Ⅱ:47点、事例Ⅲ:53点、事例Ⅳ:49点、合計225点。自分なりに時間を工面して勉強してきたのにも関わらず不合格で、とても悔しくて、なんなら今でも悔しいです。合格発表日にツイッターで流れてくるたくさんの合格報告に耐えられず、「口述」「実務補習」「おめでとう」などをキーワードでミュートにして、2次試験合格者のツイートがなるべく目に入らないようにしました。一緒に勉強してきた仲間に「おめでとう」のリプライも送れずに、ふてくされておりました。自分で自分が大人げないなという気持ち半分、自分の心を守るためには仕方がないなという気持ち半分です。ひととおりミュートにすると、やっと2次試験再挑戦組の動きが見えてきました。ここから9ヶ月半、令和4年度中小企業診断士2次試験に向けて勉強してきた記録をもとに、本書を執筆しています。
中小企業診断士2次筆記試験の合格率は18%と言われています。全員が通るわけではない試験、というより、落ちる人のほうが多い試験です。それも、1次試験を通過した猛者しか受験会場にいない試験です。おそらく、2次試験の合格発表日には、どなたかが合格に喜び、どなたかが不合格に涙を飲むでしょう。不合格だった方は、早い方だと合格発表日の次の日には勉強を再開します。(中には2次試験受験直後から次の年に向けて勉強を始めている方もいらっしゃいます。)私は記録(ツイッター)によると、「不」合格発表の翌々日から勉強を始めたようです。その再始動に間に合うように出版したいとなると、合格を待ってから書き始めたのでは間に合わないので、今、筆を執って(実際にはキーボードを叩いて)おります。
私はだいたい毎日ツイッターにいて、中小企業診断士試験の情報もだいたいツイッター経由で得ています。この「不」合格発表日あたりでは、ツイッターの令和3年度中小企業診断士試験合格者の方々の大半がストレート合格(1次試験1回、2次試験1回)のように錯覚していたのです。しかし、実際にはそんなことはなく、時間がたつにつれ、1次試験と2次試験のどちらか、もしくは両方を何回か受験されている方のほうが多いことが感覚的に分かってきました。勝手に同じ条件で負けたと思って悔しがっていたのに、実はスタート地点が違っていて、私よりももっと長い時間をかけて合格を掴み取った方々が多かったのです。ストレート合格ももちろん素晴らしいことですが、諦めずに時間をかけて合格を勝ち取るのも素晴らしいことです。
私の場合、令和3年4月に1次試験の勉強をスタートしたので、いわゆる1.5ヶ年計画と同じくらいの期間で、それなりに短期間です。2回目の2次試験に9ヶ月半じっくり取り組んだ方法を公開すれば、それなりに再現性が高く、みなさまのお役に立てるのではないでしょうか。
繰り返し書きますが、この部分を執筆している時点では合格発表はまだです。ほんと、お願いだから受かっていておくれ!!! 執筆工程上、頭から書いているので仕方がないのですが、結果については「おわりに」で書きます。
自己紹介と令和3年度受験でやったこと
私は令和3年度から中小企業診断士試験に挑戦しました。2021年(令和3年)4月より勉強を始め、同年8月の1次試験で合格。同年11月の2次試験は不合格。11月の試験の後から1月の合格発表までは販売士1級の勉強をしたり、キンドルを執筆したり。1月の合格発表後から中小企業診断士2次試験の勉強を再開し、2022年(令和4年)10月に再度2次試験を受けました。
一方で、私は中小企業の和菓子工場で社員として働き、保育園に通う子どもの世話をしていて、なかなか勉強時間の確保に苦労しました。今もこのキンドルを書く時間を確保するのに苦労しています。勉強時間として、令和3年度受験の際は以下のような時間を使いました。
- 平日の朝、なるべく早く会社に行き、始業前15〜30分勉強。(当時、保育園に子どもを送るのは夫担当でした。)
- 会社の昼休み、お弁当を食べた後の30分勉強。
- 夜、9時ごろに子どもを寝かしつけてそのまま一緒に寝る。深夜に途中で起きて、そのまま眠くなるまで2時間程度勉強。眠くなったら布団に戻って寝る。
- 休日の子どもの昼寝中に2時間程度。
- 休日に夫が子どもとお風呂に入る間に少し。
③がメインの勉強時間ですが、毎日できるわけでもなく、疲れて眠いときは朝まで眠ってしまうこともあり、なかなか時間は取れませんでした。なお、通勤は自転車なので、通勤時間を勉強時間にすることはできません。職住近接で恵まれているのですが、安全運転で全速力で自転車を漕ぎ、会社に着いてから勉強しました。
令和3年度は、1次試験ではTACの『スピードテキスト』『スピード問題集』『過去問題集』を7科目分21冊揃えて、主にスピード問題集を周回して対策しました。このあたりはすでに書いたので、まだお読みでないかたはぜひどうぞ(繰り返し宣伝を挟むスタイル)。もう読んでくださった方は、本当にありがとうございます。
この年の2次試験対策は、やはり独学で以下のようなことを行いました。
- 『30日完成』を3周(ただしDAY22は解けない)。
- 『全知全ノウⅣ』を3周。AB問題を中心に。
- 過去問5~6年分を2周
- 1次知識に不安があり、過去問、スピテキ、まとめシートから出そうなところを単語カードにまとめる。
この対策をやって、結果的に不合格だったので、勉強が不足していたのだろうと思います。しかし、方向性が間違っていたとは思っていません。2ヶ月半で、私の細切れの勉強時間で(2次試験対策で180時間程度)、よくやった方だと思っています。
ただし、今思えば、細かい反省点はあります。上記の内④については、『抽象化ブロックシート』を知っていれば時間の短縮になっただろうと思います。また、事例Ⅳは単問での演習がほとんどになってしまいましたが、通しで解く練習をすべきでした。
不合格を知った時には落ち込みましたが、しばらくすると、この勉強の上に積み上げれば合格の可能性が高まるだろうと考えました。積み上げた部分が間違っているわけではないが、積み残しがあるなと思ったのです。
「不」合格発表の後にやったこと
「落ちた人専用スペース」
ツイッターのスペース(音声のみで複数人でおしゃべりができる機能)を使って、不合格発表の日に「落ちた人専用スペース」と題して雑談スペースをやりました。今ではすっかり定着した感のあるスペースですが、今年1月時点ではまだまだ使い方を探り探りやっていたような気がします。合格発表の10時ちょっとすぎから確か15時くらいまで、代わる代わるいろんな方にスピーカーになっていただき、ずっとお話していました。
我が家のWi-Fiが弱くて、途中で落ちて立て直したり、私がうっかりスピーカー全員ミュートしたり、そもそもろくろく司会もしなかったりでしたが、楽しかったです。私は有給を取っていましたが当然お仕事中の方が多いわけでして、リスナーの方もたくさん(人数までは覚えていませんが、入れ替わり立ち替わり、少なくとも50人くらいいらっしゃいましたかね?)ツイッターの人は合格率高いっていうけど、たぶん、言われているほどでもないと思いました。当日は合格報告がタイムラインに並ぶ中、落ちたのは自分だけという気持ちになりましたが、そんなことはないのです。
私はこの日にたくさんの方とお話できて良かったです。すぐにはエンジンかからないけど、もう1回受験しようと思えました。ひとりで落ち込んでいるより、よっぽど良かったです。ありがとうございました。
合格発表の後スペースを開くのは、おすすめの過ごし方です。どちらに転んでも、感情を共有したいじゃないですか。自分でホストになって、誰か来てくれれば、誰かとお話できるので。経験上、スペースで同時にしゃべれるの、4人くらいが現界だと思うので(5〜6人だと誰が喋っているか分からなくなる)、当日スペースが乱立していても良いと思います。実際この日も、伝説の定期スペース「ひかラジオ」が同じ時間に開かれておりました。
みなさま、ため息をつきながらも、前向きに今後どうするかをお話されていたのが印象的でした。予備校に行くのか。独学でいくのか。模試を受けるのか。勉強会をやろうか。1次試験は受験するのか。
参加者で「去年は模試を受けなかったのですが、今度は2次試験の模試を受けます」とおっしゃる方がいて、ふむふむと聞いて、確かにプロに答案を見てもらったほうがいいなぁと思い、模試を受けることに決めました。落ちた年は2次試験の解答をツイッターに上げてはいたものの、きちんと添削を受けたことはありませんでした。今度は添削してもらおう。あと、勉強会で相互添削もしよう。
このスペースをきっかけに、令和4年度の勉強の方針が固まってきました。
やきもちと付き合う
「落ちた人専用スペース」で再挑戦組がたくさんいることは分かったものの、ツイッターのタイムラインに出てくるのは合格者のツイートばかり。口述試験も、実務補習も、今は情報が要りません。このとき覚えているのは「口述試験や実務補習に着ていく服がない」というツイートになんだかすごく腹を立てたんですよね。それくらい、先に買っておけや。無いなら買ってこい。こうなると単なる八つ当たりです。このツイート自体は全く悪くないです。口述試験にスーツで行かないといけないと決まっているわけでもないですし。
ちなみに私はスーツを持っていましたが、スーツに合わせるコートがないなぁと思って、合格発表前に安いものですがコートを買っていました。いつもの取らぬ狸の皮算用。スーツじゃないときにも着たから無駄にはなってないもん。えーん。
心が狭い人は心が狭いなりに、やきもちと付き合いながらやっていくしかありません。ツイッターから得られる試験の情報が有益であることは分かっていたので、ツイッターを辞めるつもりはありませんでした。
とりあえず、合格者の方々には一度私のタイムラインから消えていただくことにしました。お世話になったけど今は見ない。「口述」「実務補習」「実務補修」「おめでとう」等のキーワードをミュート設定し、何名かのツイッタラーはアカウントごとミュートにしました。これを合格発表の翌々日から設定して、2ヶ月間(3月半ばまで)このままにしておりました。これでやっと再挑戦組の動きが見えてきました。
1年間の作戦を考える
勉強時間の確保
勉強の話から脱線し、育児の話を少しします。子どもは成長にしたがい、自己主張が強く、睡眠リズムも不安定になり、毎朝登園渋りが発生しました。もともとは夫が保育園の送りをしていました。
しかし、次のような負のサイクルにはまります。登園渋り→保育園に行くのが遅くなる→フレックスや在宅勤務を使うが、遅れて通勤した分は残業して取り戻す→夫の帰宅時間が遅くなる→子どもはパパの帰りを待って起きている(私はだいたい寝落ち)→子どもは朝起きられない→登園渋り。以下、繰り返し。
ちなみに、子どもがなぜパパの帰りを待っているかというと、パパとお風呂に入りたいからだそうです。私とお風呂に入ると、立たせてお湯をざぶざぶかけて頭を洗うので嫌だそうです。パパは顔にお湯がかからないように寝かせて頭を洗う(美容院方式)からパパのほうが良いそうです。
夫がそうやって子どもの頭を洗っていることを後から知り、気づいたときにはママとのお風呂は完全に拒否されてしまいました。そうか。パパ、頑張れ。子どもが頭を自分で洗えるようになるまでの辛抱だ。
この登園渋り(というか、早寝しないから朝起きられない)をどうにかすべく、朝の保育園送りは私の担当に変更、私はフルタイムから時短勤務になりました。代わりにお風呂担当は平日もほぼ夫担当に移行。これで夫も早く帰宅できるだろうと思ったら、夫はさらに残業を増やし、なかなか帰宅しません。ん?話が違うような。
というわけで、朝、通勤してからちょっと勉強する時間は消滅しました。そして、土日の昼寝の時間もいつの間にかなくなりました。勉強時間激減の危機。これが3月くらい。
ですが、しばらくすると(夏ぐらいだった気がします)、子どもが夜に途中で目覚めなくなってきたので、早朝の勉強はできるようになってきました。診断士無言朝勉会の時間です。育児の負担も波がありますね。
というわけで、勉強時間は以下のように確保しました。
- 朝、最大3時間、寝坊してゼロのこともある。
- 会社の昼休み1時間のうち、30分でお弁当を食べて、残りを勉強にあてる。
- 夫と子どもがお風呂に入っている間に少し。
- 休日もほとんど朝のみ勉強。
で、だーいたい今年の勉強時間は1日平均2時間から3時間の間(適当)。今年の勉強開始は1月だったので、9ヶ月、180日として、360時間から540時間の間(適当)。去年の勉強時間と足すと、1000〜1300時間の間なんじゃないかなぁ。たぶん1000時間は超えたのではないでしょうか。
2次試験に必要なのは「読み」「書き」「知識」
2次試験合格に必要なのは「読み」「書き」「知識」の力だと考えています。たまに「2次試験は知識じゃないよ」とおっしゃる人がいますが、それは知識が元々十分にあるか、知識の活かし方が間違っているかで、知識が不要ということはないと思います。
音読と写経
高島先生の勧めに従って事例の音読を何事例かと、への先生とAASのブログの勧めに従って事例の写経をひとつ、やってみました。すると、何度も解いた事例のはずなのに、新しい情報が入ってくるのです。こんなこと、問題解いたときに書いてあったっけ?ということが次から次へと見つかります。ふぞろい読んでいて、「みんな、よくそんなこと書けるなー」と感心していた箇所が、そのまま、与件文に書いてある!衝撃!!!
写経や音読の修行をして気づいたのは、速読癖による読み落としがかなりあること。Z字型に目が動くので、隙間に重要文言があるときに困ります。分かりやすい文章であれば、Z字型の目の動きで大意が拾えるので問題はありません。ですが、2次試験の与件文は難解で、読み落としが致命傷になります。
というわけで、物理的に対策しました。定規を当てながら一行ずつ与件文を読みます。識字に困難が見られる小学生がやるやり方です。ついでに、解答作成で使いそうなところに線を引いておきます。不透明な黒い定規を用意して使いました。
ちなみに、与件文先読み派です。子どものころから大学受験まで、国語も現代文も最初から読む派で、国語は得意でしたし、それで時間が足りなくなったことはありません。令和3年度2次試験も、時間は余っていました。だからこそ、去年は読み落としがこんなにあるなんて、思っていなかったんですよね……。なので、もともと時間が足りなくて困っている方には、余計に時間をかけることになって、おすすめできない方法です。時間は足りているのに、的外れな解答を書いている私のような方の参考になればと思います。
知識の補完が必要
令和3年度2次試験の対策のときから痛感していたのは知識の不足です。「機能別組織」「事業別組織」のメリットとデメリットが即答できない。これはまずい。
自分で作った単語カードで対策していましたが、結果的に足りませんでした。なので、ツイッターで教えていただいた『抽象化ブロックシート』を使うことにしました。これはボリュームが大きくて、2月11日開始、8月4日に1周目終了なので、ここに半年かかっているのですが、やる価値はあったかなと思います。これをやって『ふぞろい』の解説の意味が分かるようになりました(それまでは何も分かっていませんでした)。どのように取り組んだかは後述します。
なお、『抽象化ブロックシート』の前に、1ヶ月だけEBAの『100字訓練』をやっていました。『100字訓練』は、与件文なしで設問から解答を書く問題が毎日1題出題されるアプリです。1ヶ月3,300円。良問、良教材だと思いました。が、しかし、1ヶ月で辞めました。
理由は①1問解くのに時間がかかりすぎるから②模範解答の代わりに付いている「解答ポイント」だけでは納得できず再度調べ直す必要があるから③自分が書いた答えがどれほど的を射ているか分からないから④過去問の焼き直しのような出題があり、それなら過去問の徹底復習のほうが先だと思ったから、です。EBAの講義を受けていれば②のような疑問はなくなるのでしょうし、もともとは受講生用のコンテンツですから仕方がないことではあります。『100字訓練』が悪いのではなくて、これをやる前に知識の補完をすべきだと判断したので私は辞めました。今度不合格だったら、再挑戦するかもしれません。
1次試験の保険受験はしない
2回目の2次試験に挑戦するにあたって、1次試験の「保険受験」という手法があります。2次試験への切符はすでに手元にありますが、1次試験に再度合格することで、来年の2次試験の切符を予約する、もしくは科目合格をして来年の1次試験の負担を減らしておくのが目的だそうです。これにより、2次試験のプレッシャーを減らしたり、知識の補完をしたりができるそうです。
が、私は保険受験をしませんでした。理由は以下の通りです。
- 去年4ヶ月で受かったから、今年の2次試験に落ちてから勉強しても、3年目も戦えるはず。
自信過剰。でも、1度受かった1次試験にこだわるより、1度も受かってない2次試験に時間をかけたほうが良いでしょう。経営資源の集中。ちなみに、令和4年度2次試験が終わった後に、受けなかった令和4年度1次試験を解いてみたところ、中小企業経営・中小企業政策が37点で足切りでした……。やるなら本気で対策しないとだめですね……。
- 保険受験で失われる土日がもったいない。
子どもが起きている間は、なるべく子どものために使うと決めたので。夏の土日は水遊びしたかったから。1次試験を受けると、本番だけでも土日2日間もこれに取られてしまいますから。
- 科目合格で苦手科目だけが残るほうが辛いから。
法務と中小の攻略方法が未だによく分からないので、本気で対策して7科目受験のほうが安全。中小だけ残ってしまった日には目も当てられないというか、たぶん、もう一度7科目受けます。
- 今年受かっていれば、保険受験は要らないから。
受ける前から落ちたときのこと考えることもないさ。
これについてはエミリーさんブログ参照。完全同意。2次試験に集中することにしました。
予備校の門下生にはならない
去年も予備校には行かず、今年も予備校のスポット講義は取りましたが、なるべく独学で対策をしました。理由は以下の通りです。
- 育児も仕事もあるので、予備校の講義を毎週聞く時間が取りづらい。
これが理由としてはいちばん大きいです。お金よりも時間がネック。毎度の講義を聞く時間が取れないのでは意味がないと感じましたので。
- 私の特性で、通信講座でも音を聞くのが苦手で、何度も聞かないと分からないし集中力が持たない。同じ情報なら文字で読むほうが速くて正確。
受講したスポット講義はそれぞれ3回ずつくらいは聞きました。しかも、聞き逃すと巻き戻したりしながらです。リアル講義だとこれはできないですね。
- 1次試験にうっかりスピード合格してしまったせいか、2次試験で使う1次知識が定着していない。この部分は独学でも補完できるはず。
知識はわざわざ予備校で教えてもらうよりも、自分で暗記したほうが速いと思いました。教材もありますし。
- 答案の添削は受けたいが、模試を受ければひとまず良さそう。
2次試験対策で予備校に通う最大のメリットはおそらく添削だと思います(違ったらすみません)。文章をいくら自己添削しても癖は直らないので、他人から見てもらうほうが絶対に良いです。しかし、添削してもらうには予備校のスケジュールに合わせて演習を進める必要があって、これは自分には難しいと感じました。あとは、模試を受けたことがないので、模試を受けて実力を測るほうが先かなと思いました。結果的に、ツイッターで添削を見ていただく機会に恵まれたので、これで良かったかなと思います。
受験生支援団体の記事はつまみ食い
受験生支援団体もいろいろあるのですが、全ての情報を追っていると大変なので、ツイッターでどなたかが紹介しているものだけを読んでいました。具体的にはフエコさんが紹介してくださったものはだいたい読んでいました。
スポット講座の利用
原則独学の予定でしたが、キンドルの売上が貯まってきており、これは奨学金だと思っているので、中小企業診断士業界に還元するという使命を感じていて(?)、TACの「2次事例IV特訓」、LECの「開眼道場」、同じくLECの「総ざらい道場」に課金することにしました。それぞれ、TAC「2次事例IV特訓」はフエコさん、LECの「開眼道場」はうさこさんとフエコさん、LECの「総ざらい道場」はマテさんと清水さんのおすすめ(もしくは私が勝手に真似した)です。ほんとツイッターの情報は最強であります。どれも良教材です。それぞれのレビューは後述します。
模試の利用
模試はなるべくいろんな予備校のを受けたいと思いました。流派によって採点基準が異なるようだったので、それを感じたいと思ったからです。TACとLECを1回ずつ、後はどこにしようかな、添削が見たいんだよなーと考えていたら、バッハさんとうさこさんとペイタさんにMMCをおすすめしていただきました。感謝。ツイッター最強。それぞれの模試のレビューは後述します。
2年目買い足し教材レビュー
TBC『速修二次テキスト』抽象化ブロックシート
TBC『速修二次テキスト』抽象化ブロックシートをひたすら覚えました。2月11日開始、8月4日に1周目完了という長丁場。
抽象化ブロックシートは2次試験に出そうな用語のあんちょこです。説明は詳しくないので、忘れた用語はスピテキで補完しました。
やり方は以下の通りです。
- 抽象化ブロックシートの、特に覚えたい用語にマーカーを引く
- 最後の早見表(項目の目次)だけを見て、マーカーを引いた用語を書いてみる(たいてい書けない)
- マーカー引いた重要語で書けなかった部分を、漢字練習帳のように繰り返し写経
- また早見表を見て、用語を書く。
ストロングスタイルでしたが、これでやっとふぞろいの解説の意味が分かるようになったんですよね。ということは、去年は何も分かっていなかったんですね。
注意点は、抽象化ブロックシートは過去問のまとめで、重要度の強弱が分かりにくいこと。今これは出ないんじゃなーい?と思う論点もあります。
令和4年度はほとんどやらなかった本たち
- 『30日完成』
令和3年度受験時に3周やって、新鮮味がないから。あと、問題の構成がいまひとつかなぁ、と。NPV3題では足りないし、近年の傾向と合っていない気がしました。今回は1周しかやりませんでした。
- 『イケカコ』
私には難しすぎました。1周やって、私には千年早かったなと思いました。これを解くなら、中小企業診断士試験対策用に作られた問題を解いたほうが良いと思いました。
- 『全知全ノウⅣ』
令和3年度はAB問題を中心に3周しました。でも、令和4年度は過去問を通しで解く練習をしたので、中身は同じ問題だからいらないかなーと思いました。この編集だと事例Ⅳの第四問の記述対策ができないのですが、どうやら第四問の攻略が大切だと思いましたので、過去問を通しで解く練習を優先しました。
上記3冊は令和4年度の私の方針には合わなかったので、今回は本棚で寝ていていただきました。良教材には違いないとは思います。
予備校スポット講座
TAC「2次事例IV特訓」
web受講で40,000円+非会員だったので10,000円。計50,000円也。
結果的に今回の事例Ⅳ対策としてはこればかりをやりました。あとは過去問を通しでやっただけです。
内容は、
- 講義の動画8回(何度でも視聴可能)
- 講義のレジュメ(練習問題付き)
- 計算問題集1冊
です。講義8回のうち、3回はNPVで、NPVが苦手で克服したい方にはとてもおすすめです。松原先生の講義は動く図解! 黒板の使い方がすごいです。それから、経営分析も分かりやすいです。以前はなんとなくで選んでいた指標の基準がはっきりします。前年度の過去問の解説もあったので、毎年内容は更新されているようです。令和3年度の問題の解説を、胃が痛くなりながら聞きました。
レジュメの練習問題と、計算問題集をぐるぐる解いて、計算力はだいぶついたかなーと思いました。この後、過去問を解いたらふぞろい採点で7割くらい取れたので、このレベルで事例Ⅳの合格点には十分だろうと思います。
この講義の書籍版の『中小企業診断士 第2次試験 事例IVの解き方(旧:集中特訓 財務・会計 計算問題集)』(TAC出版)もなかなか良書のようです。が、この講座は動画の動く図解にこそ意味があると思うので、事例Ⅳ苦手な方には講座受講をおすすめします。
なお、この講義は2月開講で、私はフエコさんの様子を見て、良さそうだったので4月にスタートしました(ラガード)。ボリュームたっぷりなので、早くスタートしたほうが良かったです。レジュメと計算問題集がきちんと自力でできるようになったのは10月後半、本番直前になってからでした。
LEC「開眼道場」
LEC「開眼道場」13,200円也。これ、私は秋に購入して視聴しましたが、4月開講なので、春に買えば夏の迷走期間が短くて済んだかもしれませんね……。
事例の解き方のレクチャーです。与件文の注目すべきところが分かります。
LEC「総ざらい道場」
LEC「総ざらい道場」29,700円也。
これをがっつり過去問を読んで考えて1周、耳だけで2周しました。答えをそのまま教えてくれるわけではなく、古い過去問から最新まで傾向を抑えられるので、過去問に取り組む邪魔にはならなくて良かったです。
総ざらいは、平成13年からの過去問全部×4科目なので、1事例10分とはいえ、トータルでものすごいボリュームです。ひとりでは最後までたどり着けなかったので、「総ざらいマラソン」と称して、ツイッターの仲間と一緒に取り組みました。その節は伴走ありがとうございました。
上記2つのオプション講座は、両方とも金城先生のです。金城先生の講義の良さは、圧倒的バランス感覚、中庸さにあると私は思っています。必殺技は「どっちでも良いです」。なので、独学者の友『ふぞろい』とほとんどカニバリしないんですよね。どっちが正解なのー?って迷うことがなかったです。どちらもロジックが通っていれば加点されるはず、とのこと。
もうひとつ、金城先生の講義の特徴は、ほとんど板書しないこと。web受講の場合、音声データのダウンロードができるのですけど、復習は音声だけでもほぼ困りません。耳だけで聞けるので、育児中の身にはありがたかったです。(視覚優位なので、この内容が目で読めればもっとありがたいのですが、そうすると講義の味が消える気がして難しいところです。)
模試レビュー
令和3年度は模試を1次も2次も全く受けずでしたが、自分の答案をプロがどう見るのかを知りたくて、LEC、MMC、TACの3社1回ずつ受けました。受けて良かったなーとは思っていますが、本試験とは作問も採点もクオリティが異なるものだと思っています。
LECステップアップ全国模試
5月実施。7,700円也。特に事例ⅠとⅡの問題が良かった気がします。事例Ⅲだけよく分からない問題が出て、解説もよく分かりませんでした。事例Ⅲがいちばんパターン化されていて、問題も作りやすいはずなのに、なんでこうなっちゃったんでしょう? 自分の結果が良かったから満足しています。
MMC 第2回模擬試験
6月実施。11,000円也。添削とzoomでの面談に定評のあるMMC。LECとTACの模試は年2回ですが、MMCは年4回あるので、間に入れやすいです。
問題は過去問を切り貼りしたような感じ。(でも、これなら過去問を解けば良いやと個人的には思いました。)添削は感動するほどすごく丁寧でした。
MMCのzoom面談は、私は合わない人に当たってしまったようで、問題について聞いても「MMCではこうです」と言うばかりで、だから、なんでそうなるのか聞いているんだけどー!と納得できず。他の受験生は「面談が良かった」とみなさんおっしゃるので、たぶん、私のコミュ力のなさが露呈しただけだと思います。
MMCの模試の結果はすごく悪かったですね。MMCは事例Ⅳに強いそうなので、事例Ⅳよわよわの私は戦えず。事例Ⅳをちゃんとやらなきゃと反省しました。
TAC2次公開模試
9月実施。9,000円也。個人的満足度がいちばん高かったのは、TACの模試でした。作問が上手というか、初見問題の「うげ!分からん!」という感じがいちばん大きかったのがTACの問題です。時間も余らなかったです。
模範解答はかなり絞り込まれたものでしたが、採点はそこまで理不尽だと思わなかったですね。これは、受験生の解答を見てから採点基準を変えたということでしょうか? TAC模試の結果も良かったので満足です。
『ふぞろい』活用法
苦手地図
今年は過去問10年分を解きました。事例Ⅰなら事例Ⅰをずっと、という方法です。解いた結果、同じところでいつも引っかかっているのでは?と思ったので、苦手地図を作りました。ふぞろいで上位に上がっているキーワードで、自分が書けていないものを抜き出して集計します。画像はツイッターのリンクからツリーでつながっているので、興味のある方はご覧ください。
【2回目の2次試験、ひとり反省会】⑩
— あや🐼また落ちた。 (@aya_keiei) 2022年11月29日
ふぞろいの活用
今年は過去問10年分を解きました。事例Ⅰなら事例Ⅰをずっと、という方法です(これ、タテ解き?ヨコ解き?)。解いた結果、同じところでいつも引っかかっているのでは?と思ったので、苦手地図を作りました。
事例別の対策
以下に書くことは、苦手地図の分析をもとに、私が事例を解く中でつまずいた点を私なりにまとめたものです。どこまで上手に説明ができているかは自信がありません。同じところでつまずいている方の参考になればと思って書いています。
事例Ⅰ
きむももさんのnoteが神。
苦手地図の反省から、事例Ⅰも事業の拡大・成長の視点を入れて書くようにします。具体的には、文章の最後、結論部に「売上の拡大」やそれに類することを突っ込みます。それで文章が大崩れするようなら、それは売上拡大につながらない施策だということです。(と、書きながら、令和4年度事例Ⅰの私の再現答案には、それっぽい言葉がほとんど入っていませんね。強いて言えば「共存共栄」くらいかな。)
事業の拡大・成長・存続のためのドメインシフトであり、組織改革のはずなので、その視点を忘れずに書きたいところです。
事例Ⅱ
事例Ⅱについては令和3年度で47点のCだったので反省点がいっぱいあります。
- だなどこ
どなたが言い出したのか分かりませんが、事例Ⅱを解くうえでのフレームワークに「だなどこ」があります。
だ:誰に
な:何を
ど:どのように
こ:効果
しかし、『ふぞろい』を見るかぎり、事例Ⅱの全ての設問で「だなどこ」の全ての要素を問われているわけではなさそうです。これについてはエミリーさんブログからさかのぼって、個人的に刺さったのはたかぴあさんのリプライです。
施策が題意であれば「だなどこ」全部答える! 理由や課題が題意なら、「だなどこ」ではない! ひとまずこれでそこまで的外れな解答にはならなくなりました。
事例Ⅱの第一問はだいたいSWOT。(令和4年度事例Ⅱ第一問はSWOTじゃなかったんですが……。)事例Ⅱの問題を解く順番はしばらく迷走したのですが、結果的に第一問を最後に解き、他の問題と整合性を取ることにしました。先に施策を書いて、それに活かせる資源を後からSWOT分析に当てはめていきます。
SWOT分析で、特にSに書けることがたくさん見つかることが多く、迷いました。SWOTとは何かSWOTの定義を調べ直して、ヒト・モノ・カネ・情報が強みだと確認しました。なんでも強みに入れて良いわけではなかったのです。
- ○○戦略
プロモーション戦略とか、コミュニケーション戦略とか、いろいろ出てきますが、事例Ⅱの与件文にある中から考えれば良いので、これは知識から引っ張ってくる問題ではありません。難しく考えずに、与件文にあるB社にできることで、まだやっていないことを考えれば良いです。
事例Ⅲ
事例Ⅲはダメなところをダメだから直すという目で見ていくこと。ダメな点に気づくためにはダメポイントが頭に入っている必要があるので、これは知識問題です。「開眼道場」「総ざらい道場」や抽象化ブロックシートを使ってダメポイントを頭に入れます。
そして、定型文を作っておきます。
生産管理には「全工程一貫の生産計画を立て、生産統制を行い、進度・在庫・余力の管理を行い、短納期化、生産性向上を図る。」
属人化には「標準化、マニュアル化して共有し、OJTによる教育を行い、多能工化、生産性向上を図る。」
営業部がなければ「中途採用により、営業人材を採用し、営業力を強化し、新規顧客獲得を図る。」
与件文や設問によって調整が必要ですが、パターンを頭に入れておけば対応ができます。
事例Ⅳ
事例Ⅳの過去問の復習には、TAC『過去問題集』を使いました。2022年版(最新)と、古本の2017年版を入手し、10年分の解説を手に入れました。『ふぞろい』だと途中式がよく分からないんですよね。もし6年前の古本のTACの『過去問題集』を手に入れるなら、早めがいいです。試験直前になると値段が上がります。
なお、平成24年度と平成25年度の事例Ⅳの過去問は通しでは解いていません。これは「総ざらい道場」で金城先生が問題の傾向が違うので「見るだけで良い」とおっしゃっていたからです。事例Ⅳの8年分の過去問を2〜3周しました。通しでやって、時間配分と最後に残す捨て問を決める練習をしました。
その中で、経営分析と、解答用紙にマス目がある問題(第4問とは限らない)からやる。NPV(正味現在価値・意思決定会計)は簡単ならやる、パッと見て難しそうならやらない。みたいな作戦を決めました。
NPVは解かなくても良いという話もちらほら聞きますが、事例Ⅳ全体が簡単な年もあり、そういう年に当たってしまうと、NPVが解けないことが命取りになる可能性があります。NPV以外の問題が簡単とも限りません。しかも出題率は高いので、解けるようにしたいものです。苦手な方はぜひTAC「事例Ⅳ特訓」に課金してください。「事例Ⅳ特訓」レベルのNPVが解ければ、事例Ⅳで7割取れます。
問題を解く手順
これはたぶん王道ではないので、参考程度になさってください。
どの事例も与件文先読み派です。事例Ⅰと事例Ⅲは①与件文をゆっくり読む②第一問から順番に解く③どうしても答えがぱっと書きにくいものは後回しにします。事例Ⅱは先述したように①与件文をゆっくり読む②第二問から後ろに順番に解く③答えが書きにくいものは後回し④最後に第一問を解いて整合性を取る、という順番です。事例Ⅳは①与件文をゆっくり読む②第一問の経営分析を解く③解答用紙を見てマス目のある問題(日本語での論述、第四問のことが多い)を解く④CVP(もしくは計算問題のNPVじゃない方)⑤NPV、の順番です。なお、事例Ⅲの与件文のダメなポイントに「ダメ」と書き込むのと、事例Ⅳで計算の途中式を書く以外はほとんどメモ書きしません。解答は解答欄に一発書きです。
ここに至るまでにいろいろ試しましたが、最終的にこれに落ち着きました。与件文先読みはずっと変わりませんが、問題を解く順番については細かく紆余曲折があります。過去問を何度も解きながら、安定して得点できる方法を考えるのが良いかと思います。
ツイッターの活用
ペースメーカーを見つける
受験仲間で同じような境遇の人を探した方が良いです。勝手にフエコさんマテさんをマーク。1次試験はスピ問ぐるぐるしたら合格した仲間で、お二方とも独学で2度目の2次試験、今年は1次保険受験なしで2次集中。頼りにしておりました。ありがとうございました!
中小企業診断士受験生のみなさま、とんでもないスペックの方が多くいらっしゃるので、その方々と同じペースで勉強していると勉強量が足りないか、息切れするか、どちらかです。
それから、育児チームには育児チームなりのペースがあります。休日に思うように勉強が進みませんが、同じ境遇の人がどのようにしているのかをうかがい知ることで、役に立つことがあるはずです。
ツイッターで流れてきた有益情報を読む
受験生支援団体の活動には参加しませんでしたが、ツイッター自体がゆるく受験生支援団体を作っているような気がします。だいたい有益そうな情報が流れてくるので、勉強の邪魔にならない程度に見ておけば良いと思います。
以下は参加させていただいたツイッター発の企画です。私自身にあまり企画力はありませんが、参加した企画は一生懸命やれば力になるし楽しいですね。
「診断士無言朝勉会」
コツコツさんが始めた発明です。ツイッターでおしゃべりができる機能「スペース」を使って、あえて無言で勉強し続けるという企画。現在は事業承継されていて、曜日担当制7名で、毎朝5時から7時まで運営されています。
参加者の顔(アイコン)を見ながら、「今日も勉強している人がいっぱいいるな」と確認しながらできるのが良いのです。他のアプリを入れなくてもできるのが、私のような無精者にはありがたかったです。毎日はとても起きられませんでしたが、早起きした日には参加させていただきました。
「30日完成を30日でやり遂げる会」
1月~2月にマテさんが始めた「30日完成を30日でやり遂げる会」には参加できませんでしたが(この頃は『イケカコ』と「100字訓練」に奮闘、迷走していました)、7月にしなさんが始めた「続、30日完成を30日でやり遂げる会」には参加しました。みんなでやると一体感があって楽しいですね。
思えば、令和4年度の対策として『30日完成』を解いたのはこのときだけでした。この7月の時点で仕上がっていなかったTACの「事例Ⅳ特訓」を仕上げる方が先だと思い、『30日完成』の復習は後回しにしたまま戻ってこられませんでした。
「総ざらいマラソン」
これは私の自主企画です。「総ざらい道場」が21年分×4事例×約10分=約14時間分の動画で、与件文と問題文を読んで考える時間を含めるともっとかかる! 8月11日開始で、直前期は過去問を解くのに使いたいから、なるべく早く終わらせたい! ということで、ツイッターで仲間を募って8月中に終わらせることにしました。参加者をリストにまとめて、進捗を確認しつつ、先頭集団に引っ張ってもらいながら、自分も焦ってやる作戦です。
とはいえ、約20日間で終わるのはかなりハードでした。子どもが手足口病にかかり、保育園を休み、必然的に私も会社を休む事態になったので、その功名で家にいたので、なんとか終えることができました。とにもかくにも、おかげさまで8月中に終えられて良かったです。ありがとうございました。
相互添削
最初はツイッターで過去問の答案を公開しながら添削を募っていたのです。このとき添削してくださったみなさま、ありがとうございました。ですが、途中で疲れて止めてしまいました。リプライ、DMで多様なご意見をいただいて、自分が混乱してしまったので、ちょっと知識を身につけてから出直そうと思いました。
そこにクローズドな相互添削のお誘いを複数いただいたので、両方に乗ることにしました。両方100%できたかというと自信はありませんが、私自身はたくさん勉強させていただきました。
『ふぞろい』で他の方が書いた答案は読めるのですが、添削しようと思って読むと読みの精度が変わります。この言い回しは便利だから借りようとか、自分が他の方の答案に添削コメントを付けたものがブーメランのように返ってくるとか、相互添削ならではの発見がいろいろとありました。ありがとうございました。
9ヶ月半の勉強履歴
1月の「不」合格発表以降、令和4年度2次試験までにやったことを時系列にまとめると以下の通りです。
1月 過去問3事例、『イケカコ』、「100字訓練」
2月 過去問3事例、『イケカコ』、「100字訓練」→退会、「抽象化ブロックシート」
3月 過去問1事例、『イケカコ』→断念、「抽象化ブロックシート」
4月 過去問4事例、LEC模試、TAC「事例Ⅳ特訓」、「抽象化ブロックシート」
5月 過去問6事例、TAC「事例Ⅳ特訓」、「抽象化ブロックシート」
6月 過去問5事例、MMC模試、TAC「事例Ⅳ特訓」、「抽象化ブロックシート」
7月 TAC「事例Ⅳ特訓」、『30日完成』、「抽象化ブロックシート」
8月 過去問24事例、TAC模試、「総ざらい道場」、「開眼道場」
9月 過去問13事例、TAC「事例Ⅳ特訓」『計算問題集』、「開眼道場」 ※帰省あり
10月 過去問16事例、TAC「事例Ⅳ特訓」『計算問題集』、「総ざらい道場」
「100字訓練」や『イケカコ』に取り組んで挫折。2次試験一本なら、早めに教材を試して止める決断もありかなと思います。一方で、「抽象化ブロックシート」やTAC「事例Ⅳ特訓」にそれぞれ半年かかりました。これは時間かけすぎのような気もしますし、それだけ自分には不足していて時間が必要だったということのような気もします。
過去問を解く時間は8月以降増やしています。1次試験に合格したストレート組が8月から過去問を解き始めるので、それに合わせる形です。8月時点では毎日1事例を目指していたのですが、その後に基礎を復習したくなり、9月、10月には平均して2日に1事例に落ち着いてしまいました。この9ヶ月半で解いた過去問は75事例。うーん、もっとたくさん解いている方もいっぱいいらっしゃる気がします。
2次筆記試験受験が終わってから合格発表まで
予備校等の採点サービス
令和3年度はLECとEBAとふぞろいに出したところ、以下のような結果でした。
【受験直後手応え】ワンチャン受かっていてくれ
【LEC】CCCC
【EBA】BBBB
【得点開示】76,47,53,49
【ふぞろい】59,53,60,58
※ sususuさんテンプレート
令和3年度は2社ともゾロ目の採点結果だから、本番もたぶんゾロ目だろうと思っていたらACBCのデコボコな結果だったし、こればっかりは分かんないのですよ、合格発表までは(ふぞろいのフィードバックは翌年夏ごろなので、合格発表の時点ではまだです)。この場合、トータルで落ちているということはどこの採点でも同じですが。このとき、採点が返ってくるたびに、「予備校の採点は厳しいから」「予備校の採点が悪くても受かった人もいるから」と言っていただいて、じゃあ、私は受かっているかも!と思ってからの不合格でしょんぼり。声をかけていただいたのは優しさからで、全く悪くなく、私がただのおめでたいやつなのですが。
合格発表まで分からないと思いつつも、メンタルよわよわなので、予備校採点の結果が来るたびにドキドキしました。なので、令和4年度は予備校には再現答案を出していません。おかげで無駄にドキドキせず、有意義に(?)ふわふわと結果を待っています。
ふぞろいは落ちた場合だけ来年の夏にフィードバックをくださるので、今回も出しました。ふぞろい教で、大変お世話になっているし、後ろに名前載せたいし、万一受かっていたら執筆してみたいので。
もちろん、体験として予備校の採点サービスを利用してみたいという方はそうすれば良いと思うのです。でも、別に使わなくても構わないと思います。どうせ合格発表の結果が出るまで分からない試験ですので。
好きなことやったらいいと思います
2次試験の後、合格発表まで、年末年始を挟んで2ヶ月半もあります。他の勉強をする方もいらっしゃるし、ひたすら遊ぶ方もいらっしゃるし、何をしていても良い期間だと思います。私は販売士1級の勉強を始めて早々に諦め、何を書いても良いブログを作り、好きだったビーズアクセサリー作りを再開し、家族と旅行に行き、子どもを遊園地に連れて行きました。特に家族と一緒に過ごす予定を入れるのは大事だなぁと思いました。試験勉強の間はどうしても家族の予定は後回しになりがちですが、子どもも今しかできないことがいろいろあるはずで、きちんと遊ぶ時間を取るのも大事かなぁと思いました。
おわりに
で、ここまでやってまた2次試験不合格でした。後は何をすればいいですかね? 予備校ですかね? はて。
予備校に課金するなら、養成課程に行きたいと、今さら養成課程の準備をしています。夫の決裁は降りました。母からは「無理しないように」と一言LINEが来ました。とにかく、勉強することに反対はしない家族です。子どもは何て言うかなぁ? でも、自分の存在のために夢を諦めたと知ったら、それはそれで後から傷つくだろうなぁと思います。やるだけやってみて、あとは先生方に選んでいただけるかどうか、ですね。
合格された方は本当にすごい。おめでとうございます。