とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

キンドルはストック型ビジネスか?

ストック型ビジネスと、フロー型のビジネスがありまして、アマゾンの電子書籍キンドルはどっちだろうなーと考えています。

私の中の今の結論は、キンドルはフロー型ビジネス。ただし、すごくロングテール

 

学生の頃、書店でアルバイトしていました。そのときに聞いたのが、「本のリピーターは基本的にいない」。同じ本を同じ人が買うことは、基本的にはありませんし、書店としてはそれを狙いません。

私はミヒャエル・エンデの『モモ』がものすごく好きで、岩波少年文庫版で買っては他人に貸しています。貸したきり戻って来ないとまた買います。5冊くらいは買ったかな? 今手元にあるのは1冊です。

でも、そんな買い方はきっと特殊。私も他の本はそんな買い方をしません。基本的には同じ本は1冊しか買わないものです。

 

キンドルも同じだと考えています。ましてや電子書籍ですから、貸したり、無くしたりはありません。ひとり1冊しか買わないものです。

なので、発売時に宣伝したとして、その後は尻すぼみに販売数が減ります。ただし、リアル書店と違って、売れていなくても購入できるようにしておくことができます。(リアル書店では売れない本は返品されていき、新刊のために棚を空けます。)なので、ロングテール。ピークが過ぎた後もちびちび売れていきます。

というわけで、「キンドルはストック型ビジネス」と言われると、私は首をかしげます。アマゾンから見たらストック型ビジネスかもしれませんが、執筆者から見るとロングテールだけど、フロー型。売買のビジネスです。発売後に読者を延々と拡大し続けるのは困難だと思うのです。

 

では、キンドルで稼ぎ続けるにはどうしたら良いかというと、何冊も書き続ける、もしくは、キンドル出版の斡旋や指導をする、ですかねぇ。どちらも大変だぁ。