とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

月舟屋のはじまり

ビーズアクセサリー屋の屋号を決めました。

Instagramのハンドメイドアカウントを見ていると、みなさま素敵な屋号をお持ちで、羨ましくなったので。

 

屋号を付けるときに考えたのは、次のようなことでした。

  • 日本語
  • 誰でも読める、書ける
  • 他の方とかぶらない独自性
  • かわいいのが良い

英語苦手なので、情報発信するときに横文字の屋号は私が辛い。なので、簡単な日本語で。他の方とかぶって商売の邪魔にならないように。できたら、かわいくて自分で気に入るもの。

というわけで、『万葉集』の一節から取りました。年号の「令和」も一応『万葉集』からだし、良いかなぁと思いまして。『万葉集』は学生時代、卒業論文でも少し扱った、思い入れのある歌集です。

天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ*1

現代語訳は「天上の海には雲の波が立ち月の船が星の林に漕ぎ隠れていくのが見える」*2。夜空を三日月が動いていく景色と、三日月型のボートが川を渡っていく景色が二重写しになるような美しい歌で、好きです。この歌から「月の船」をもらって「月舟屋」(つきふねや)とつけました。歌の夜空も水面も、ビーズもキラキラで、イメージが重なるかなと思っています。

ちなみに、『万葉集』は日本にひらがなやカタカナがない時代に書かれていて、全文漢字です。音読みするところ、訓読みするところ、とんちをきかせて読むところ、現代では誰も読み方が分からないところ、などがあります。「月の船」の部分の原文は「月船」で、「月舟」ではないのですが、「船」より「舟」のほうがかわいいなと思ったので、屋号は「月舟屋」という表記にしました。「船」は大型、「舟」は小型だそうです。スモールビジネスなので、断然「舟」!

月の船といえば、『ドリトル先生 月へゆく』(ヒュー・ロフティング作 岩波書店)を思い出します。ここに出てくるのは月へ行く船で、月の形の船ではないのですが、わくわく楽しいところに連れて行ってくれそうな感じがします。

 

で、次の疑問は、この屋号は使って大丈夫なのか? ということ。中小企業診断士1次試験の経営法務で、このあたりも必須論点だった気がするなー。覚えていないなー……。なお、令和3年度1次試験本番、経営法務は48点でした。中小企業診断士試験は本当によくできていて、経営に不要な知識はないのですね。一応自分でも調べて、大丈夫そうなのですが、自信がない……。

で、困ったときに助けてくださるのがツイッターのみなさま。

この「独り言なんですけど」は、「自己責任でやるので、お気軽にご返信ください。」の意です(回りくどい)。リプ欄までご覧いただくと、ツイッターの叡智が垣間見えます。その節はありがとうございました。

結論として、この屋号は使っても大丈夫そうです。「月舟屋」としてminneのプロフィールの登録をしました。Instagramにも「月舟屋」と入れました。

あとは、製品の写真を撮って、製品の説明文を書いて、迷っている価格を決めて……。けっこうやることあるなぁ……。ゆるゆるやります。

*1:万葉集』巻第七 1068番歌 本文は万葉集全訳注原文付』中西進講談社)より

*2:万葉集全訳注原文付』中西進講談社