とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

コンピューターおばあちゃん

コンビニで働いていたころのお話です。

店舗の社員の異動があり、ストコン(※お店のバックヤードにあるコンピューター。発注や精算やその他いろいろに使う。)の操作の一部をアルバイトさんの誰かに教える必要が出てきました。みんなに教える必要はないのですが、さて、誰にしましょう?

私が推薦したのは、おばあちゃんスタッフ。この方、めちゃくちゃしっかりしていらして、間違いないです! 私の太鼓判!

同僚の社員にそれを言ったら、

「大丈夫かなぁ? 操作できるかなぁ?」

とのこと。うーん、確かに……。でも、たぶん、きっと、大丈夫! 私が教えましょう!! 教えてダメだったら、そのとき考えましょう……。

 

おばあちゃんスタッフにかくかくしかじかで、新しいお仕事を覚えてほしいんですけど、とお話したところ、彼女はこうおっしゃいました。

「私ね、日本で最初のコンピューターを使ってお仕事していたのよ。だから、大丈夫よ! やってみるわ!」

そんなの、初耳!

でも、ああ、そうか。女性だからコンピューターが苦手なはず、ご高齢だからコンピューターが苦手なはず、って、私も心のどこかで思っていたのです。そんなこと、ないんですよね。触ったことがあればできるんですよ。

そういえば、ワーママだった私の祖母も仕事で「タイプライターを打ちまくっていた」と言っていましたね。この祖母とおばあちゃんスタッフの年齢が近いので、もしかすると同じようなお仕事をされていたのかもしれないな、と思いました。

で、このコンピューターおばあちゃんスタッフは、すさまじい速さで仕事を覚えました。何歳になってもすごい人はすごいんだなーと思いました。

 

一応、このお話は複数のお話を合成したものです。つまり、私は何度も同じ固定概念の罠にはまっているのです。成長しような……。