とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

東京の街の正体

東京の街の見え方って、どうも東京出身の私と、東京以外の地域の方とで違うようです。

この問題を考えるときに、頭に浮かぶ記事がふたつ。リンクばっかりで恐縮ですが、挙げておきます。東京出身の人から見る東京ってこんな感じ。両方とも書かれてから年数が経っていますが、本質は変わっていない気がします。

janesuisjapanese.blogspot.com

www.1101.com

 

さて。私の頭の中の東京の図はこんな形です。(偏見の塊です)

その怖い東京の街、競争の街、搾取される街、というのがあるとすれば、山手線の内側のことで、そこの話はよく分かりません。港区女子も、ヒルズ族も、なんでそんな家賃の高いところに住んでいるのか、意味が分かりません。きっと住所に価値があるのでしょう。そうか、それがブランドなのか。でも、ブランドではお腹いっぱいにはならないからなぁ。なんとなく住みにくそうな気がしますし。

 

23区内で山手線の外側は、大きく山の手(主に戦後に発展した住宅地の地域)と下町(江戸時代から人がたくさん住んでいる地域)とに分かれます。どこが境目かは諸説あって難しいです。東京の山の手の地域出身で今は下町在住の私が感じるのは、ちょっと文化が違う気がします。

下町の良さは、使い古された言い回しで言えば、人情。例えば下町で子連れでバスに乗ると、体感半分くらいの確率で同乗のおばさまに話しかけられます。うちの子どもがめちゃくちゃかわいいのを差し引いても、しょっちゅう話しかけられています。ちなみに大阪の電車で知らない人に話しかけられる確率は体感8割くらい。そこまで確率高くないけど、結構話しかけられるのです。東京の人は冷たいなんて、デマです。

ちなみに、山の手の地域では、ほとんどバスや電車で知らない人に話しかけられることはないです。人との距離感が違います。距離を保つのがマナーだと思っているふしがあります。これは冷たいと言われたら、そうかもしれませんが、プライバシーとか自由とかを大切にする人には住みやすいはずです。

 

東京と言っても様々なので、これをひとくくりにされると、なんだかなーと思います。ひとくくりになった「東京」のイメージはたいてい山手線の中の東京なので、私の住んでいるのとは別の国だと思っています。そして、山手線の中の東京は、だいたい東京出身じゃない人が東京に来て作り上げたもの。それはそれはパワフルだし、すごいものです。

 

でも、私は庶民が住む東京の街が好きだし、それを大切にしたいなと思っています。東京の町工場も、商店街も、面白いですよ。