夜遊びスポットとしての水族館
こちらを聞いていて思ったことです。
子どもって、過去とか未来とか時間の感覚も語彙も曖昧なんですよね。3歳のうちの子は、過去は全部「きのう」もしくは「さっき」、未来は全部「あした」もしくは「こんど」と言います。
突然、「きのうさぁ、ばーばんち、いったよねぇ。」とか言い出すのです。ここで、「はて、昨日は平日で保育園の日だったはずだが……?」と考えてはダメで、これは、過去にばーばの家に行った思い出について話そうとしているのです。
未来についても曖昧で、例えば、お菓子は見つけたらすぐ食べたい。おなかがいっぱいでも食べたい(満腹の感覚も曖昧なので、ひとくち分でも余裕があれば「おなかすいた」と言う)。「明日のおやつの時間に食べようね」は没収と同義。その「おやつの時間」がいつやってくるか分からないからです。
高島先生の上のお子さんは確かうちの子どもより年上なので、もっと時間の感覚がありそうですが、それでも言ったその日に遊びに行けたのは嬉しかったんじゃないかなぁと思いました。
で、ここからうちの子どもの話をするんですけど。
今年のある春の日、保育園の帰り道に、子どもが突然言ったのです。
「すいぞくかん、いきたい!」
「え? これから行くの???」
このとき、時間は18時。いつも行く水族館は確か21時までだった気がする(※実際には20時までだった)。移動時間はバスでだいたい30分くらいかな。年間パスポートがあるので、入場料は気にしなくて良い。ごはんは、外食すれば良いか。寝る時間は……遅くなりそうだけど、まあ良いか。一応、子どもに帰宅後すぐにお風呂に入って就寝すると約束させる。うん、特に断る理由はない気がする。行こう。
平日の夜の水族館はガラガラ。土日の混雑とは違った雰囲気で、夜の冒険感もあって、子どもも楽しめたようなんですよね。そのときいらしたカップルのみなさまには、子どもが奇声を上げながら走って雰囲気を台無しにしたことをお詫び申し上げます。その後、子どもは転んで壁に激突し、猛烈に反省しておりました。
次の晩もリクエストにお応えして水族館に行き、私はヘトヘトになりました。
その後は月に何度か夜の水族館に行くようになりました。毎度ガラガラなのでゆったり見られます。
外食すると必ず食べこぼしがものすごいことになって私が疲れるので、水族館の日は軽食を持っていきます。だいたいパンとおさかなソーセージと野菜(ミニトマトかきゅうりか茹でたブロッコリー)です。手づかみで食べられるものばかり。それを魚やペンギンを見ながら食べます。(魚見ながらおさかなソーセージを食べるの、ちょっとシュールですが。)このメニューは子どもが好きなものしかない上、家の外だと余計にパクパク食べます。家にいると、ごはんを食べさせるのに一苦労するので、ここに来るととりあえず食べてくれるというのはありがたいです。
3歳の子どもが水族館にいるのは、いつもせいぜい30分間〜1時間ぐらいです。それ以上は集中力が持たないんですよね。でも、なにせ行く回数が多いので、水族館の変化をよく見ているなぁと思います。ウミガメが大きくなったのを見届け、金魚の展示が入れ替わっているのに気づきました。本公開前のペンギンの赤ちゃんがちょっとだけ外に出ているところに出くわしたりしました。
年間パスポートは元が取れすぎているというか、大人も1回あたりの入場料が100円未満になっていると思います。
結論をどこに持っていったら良いか分かりませんが、水族館の年間パスポートはいいぞ!夜の水族館はいいぞ!というお話でした。あのとき、夜の水族館に行ってみて良かったです。