とらぬたぬきの皮算用

中小企業診断士を目指しています。

教育実習の失敗(人生を遡るシリーズ⑥)

大学は教育学部でした。小学校の先生になりたいと思っていたんですよね。

 

小学校、中学校は地元東京の公立の学校でした。友人も少なく、「好きな人とグループを作ってください」と先生から指示されればだいたい余って最後の1人になり、私の分だけ給食が配られないことがしばしばあり、ある日登校すると私のお気に入りの置き傘が破壊されていたり、まあそういう学校生活を送っていました。

このときに、放課後一緒に遊ぶ友人もおらず、図書館で本を借りてきて、毎日1〜2冊読んで現実逃避していました。

 

その読書の蓄積で高校生になっても国語だけ異常に成績が良く、国語の点数のおかげで大学に入れたようなものなので、何が幸いするか分かりません。

 

話は戻って、自分が教師になって、多少なりともマシな学校生活を送れる子どもがいたら良いなと思ったりしたのです。

 

大学では順調に単位を積み上げて、いざ教育実習へ。

ところが、準備をしていたはずなのに、何度も授業を崩壊させてしまいました。

授業中にクラスメイトからちょっかいを出されて、泣き出す子どもがいるのです。泣き出すのはいつも同じ子ども。それで授業をストップさせ、指導教諭からは「そのひとりのために残りの39人をほったらかしにしてはいけない」と叱られました。

 

答えが出ないまま、悩みました。

悩んだ末に、教師になるのを諦めることにしました。

私には、40人をいっぺんに相手をするのは、無理。

 

その点、書店のアルバイトは、お客様と1対1で対応ができますし、アルバイトの後輩を教えるのも1対1なので、楽しくて簡単に思えたのです。

教員免許も取らず、一般企業への就職の道を選ぶことにしました。